着物の始末をする職人・余一は、ついに一膳飯屋の看板娘・お糸と夫婦になることを決めた。長年の思いが実り、喜んで父に伝えにいったお糸だったが「やつと一緒になるなら、おめぇとは親子の縁を切る」と頭ごなしに反対されてしまう。なぜ父はふたりの仲を認めてくれないのか? 母の形見である撫子色のきものを着て、祝言を挙げたかったのにと、困惑するお糸の前に、意を決した様子で、風呂敷包みを腕に抱えた余一が現れた。余一が手にしているものとは? 果たしてふたりの仲は認めてもらえるのか!? 話題沸騰の大人気シリーズ第七弾!!