あらすじ師走も二十八日。立場茶屋おりきの茶屋と旅籠、彦蕎麦、あすなろ園の餅搗きの日。女将のおりきは、慌ただしさの最中、大番頭の達吉と常連客の吉野屋幸右衛門の身を案じていた。一方、幾千代は、呉服屋・京藤に幾富士を息子の世話係に譲ってくれないかと頼み込まれて、悩んでいた。親なら娘の幸せを一番に望むもの……。愛する者との出逢いと別れを、料理と心遣いが評判の「立場茶屋おりき」を舞台に描く大人気シリーズ、第二十弾。