あらすじ江戸の秋。日本橋は木原店にある一膳飯屋塩梅屋では、料理人で店主の季蔵がアワビ料理に余念がない。骨董飯やアワビの刺身……などお客にも大評判だ。そんなある日、岡っ引きの松次と定町廻り同心の田端が店にやって来た。新しく塩梅屋の常連になった小田原町で小さな海産物屋を営む主・富助が行方不明だという……。アワビを使った美味しい料理の数々と、季蔵の名推理が冴えわたる、大ベストセラーシリーズ、第三十一弾。