あらすじ北町奉行の烏谷椋十郎が、塩梅屋の客たちを招いて花見をしようと言い出した。主の季蔵の想い人である瑠璃も連れて来るという。木の芽味噌風味の豆腐田楽、焼き筍、桜おこわ……季蔵は花見弁当の試作に大わらわ。一方、市中では二件の人殺しが起きていた。季蔵はその骸を調べることに――。江戸の平和と人々の幸せな生活を守るため、季蔵が活躍する大人気書き下ろしシリーズ、いよいよ第三十弾。