ガッチリとした体形の男・岩蔵は友である茂平次と共に故郷を飛び出し、江戸に向かっていた。しかし、二人が最後に口にした物は二日前でこのままだと野垂れ死ぬのも時間の問題だった。なんとか川の水を飲み空腹を誤魔化していると、近くを通りかかったお紋という女が食料を持っている事に気づいた二人は大量の握り飯をもらい、難を逃れた。そして、お紋に自分達の事情を話すと、岩蔵の体格を見て年に一度の奉納相撲の参加を提案される。優勝すればたくさんの賞金を貰えると聞いた岩蔵は参加を決めるが、そのお紋と岩蔵のやりとりの様子を見て勘違いした町の男達が背後から岩蔵に襲い掛かり…!岩蔵の偶然の出会いから始まった相撲での活躍を描いた作品!