次々と襲いくる不幸とそのからくりに恐怖する。
『水曜日の森』
ハプスブルク伯爵のひとり娘ロレーヌは愛する男性ハワードとの結婚を間近に控えていた。ロレーヌは子どもの頃に母を亡くしていたが乳母のライザに見守られ、美しくやさしい少女に育っていた。毎週水曜日は父と一緒に森にある亡き母の墓参りをするのが習慣だったが、その日は何故か父の姿が見あたらず、ロレーヌはひとりで森に出掛けた。にわかに空が曇り一匹の蛇が彼女を導く。母の墓前には惨たらしく首を切り落とされた父・ハプスブルク伯爵の死体が吊り下げられていたのだった……!
『白いカメレオン』
『13本のカメリア』
は3つの作品で構成された名作集。
恐ろしくも美しいゴシックホラー漫画の決定版。
女流漫画家のレジェンド・わたなべまさこの筆力が光る圧倒的な物語性は見逃せない。