東西の物語をアレンジした、かずはしとも童話集 第2弾。●ハーメルンの笛吹き男…記憶を失った少女・ロッテが辿り着いたのは水車が回る美しい村。少年ヤーコブによればねずみの害が悩みらしいが、退治をしてやろうと謎の男が現れる。ロッテはその顔に見覚えがあった…。●アンデルセン…誰もが知っている有名童話作家アンデルセン。しかし彼は変わり者と言われていた。家を持たず、ひとり世界を放浪する人生を案じた幼なじみのエドヴァーは、彼を夜の街へと誘い出す。●伊達政宗…奥州の覇者「独眼竜政宗」は、その権力を得るために「右目」と「母の愛」を差し出さねばならなかったのか?●しあわせな王子…傲慢な国王に軟弱者と呆れられる王子カスパルは、血や争いが苦手だった。吟遊詩人に化けて城を抜け出し遊ぶうちに、牢の中の陽気な女囚ゼルマと知り合う。牢番の目を盗んで彼女に頼まれたラブレターを届けた先は、初めて見る城下の貧しい人々だった。