残忍な国だと噂される極夜の国を治める王・宵闇王は、妾の子であるが故に自国の家臣にすら「お飾りの王」「零番」と呼ばれ、厄介者扱いされている。唯一の心の支えは、幼い頃に出会ったオアシスの国の皇子・煌。彼を手に入れるため、戦を仕掛け籠の檻に閉じこめたが、煌は宵闇王のことを覚えておらず憎き仇敵として反抗する。まともな名もなく、愛されたこともない宵闇王は愛を伝える術を知らず、煌の家族を盾に脅し夜毎煌を抱くが、想いが届くはずもなく空しく時が過ぎるのみ――そうしているうちに、自らを暗殺する噂を耳にしてしまう。このままでは皇子の身も危ない。愛ゆえに、鳥籠から解放しようと決意するが―――!?★雑誌掲載時のカラーを完全収録!!