片桐有里25歳。求めるものは堅実な人生、そしてささやかな幸せ。
降ってわいた祖父の遺産相続で、遺された古い劇場。困惑しつつ、婚約者の待つ部屋に帰ると、彼は忽然と消えていた……。途方に暮れる有里に借金取りが迫る。「連帯保証人として1000万円を返してください」。一体私が何をした!? そんなお金がどこにある? いや、あった。手元には相続した遺産の書類。一縷の望みをかけて向かった劇場には、ワケアリらしい元人気俳優の高城秀平と個性的な劇団員(!?)がいて――。劇場を売られたくない秀平たちの説得により、婚約者を捜すことにした有里だったが…!!!!?【恋するソワレ】