人間が妖精を使役する、ハイランド王国。王都ルイストンでは毎年秋に、王家主催の砂糖菓子品評会が開催されていた。品評会で最高位の王家勲章を勝ち取った者は「銀砂糖師」を名乗ることが許される。少女・アンは、亡き母の職業であった「銀砂糖師」になるため口の悪い用心棒の戦士妖精・シャル、アンへの恩返しを誓う妖精・ミスリル、そしてアンを追いかけてきた青年・ジョナスと共にルイストンへ向かうことに。しかし、品評会に提出するための銀砂糖が忽然と消えてしまう。更に残酷な現実が次々とアンに襲いかかり――!?人間と妖精が形創る、甘くて美しいおとぎ話、第2巻。