不器用で美しい黒伯爵×芯の強い商家の令嬢
偽りの愛? 偽りの結婚? それでも…
私はこの人を愛してしまったから──
「つつましい胸だが悪くない体だ」──商家の令嬢・ルチアは、親が金を借りている成金商人に、借金帳消しを盾に嫁入りを迫られていた。見合いの席で逃亡し、街を彷徨って悪漢に襲われたルチアを助けたのは、悪い噂の絶えないリカルド伯爵。彼はなぜかルチアの境遇を知っており、借金を肩代わりするから妻になれと告げる。助けてくれたリカルドに賭け、彼に嫁ぐことを決意するルチア。『黒伯爵』の異名とは裏腹の甘く優しい愛撫に、ルチアの体は快楽で蕩けていく──。だがその一方で、妻になる試練を課してくるリカルド。彼の思惑は?