羽熊塚(はぐまづか)イタルの不思議な力により、実父である世羅晶午(せらしょうご)の手を逃れた世羅(せら)ヒツジは、ボロボロになったイタルのカラダを治しながら昔の記憶を思い出す・・・・・・。一方、組織「燃えるキリン」に反旗を翻したトナカイは、イタルと同じ力、自身のカラダに流れる「燃えるキリンの血」を使い、決死の覚悟でまろにえとみゆたんを救い出す。処刑されるトナカイが残した最期の言葉を聞いた兎河(とがわ)ギンは、自らが下した決断と行いに迷いを感じはじめ・・・・・・。そして、物語は過去に遡る。当時は“麒麟塚”と名乗っていたイタルとギンが出会った頃へ――。