あらすじルールは三つ。【一つめ、この六畳の部屋から許可なく出てはいけない】【二つめ、出す時は全部中で】狭い密室に木霊するのは手足に拘束具をつけられた一人の男が泣き喘ぐ声だけ。憂(うい)という天使のような見目の青年は、大学生の重松(しげまつ)にこのアパートで壊れるほど犯されている。歪んだ愛に搦めとられ逃げようとしても逃げられない。希望を見出すたびに襲いかかる恐怖。この六畳一間は、二人のユートピアなのか? それとも…?