俺がエリザベス様をこの国の女王にします。
1533年9月7日、イングランド。
王子出産を嘱望された王妃アン・ブーリンが産んだのは、
エリザベスという名前の女児だった――
ローマ・カトリック教会に逆らってまで前王妃・キャサリンと離婚し
跡継ぎを産ませるべくアンと再婚した国王ヘンリー8世は激怒し、
キャサリンの一粒種であり、王位継承権をエリザベスに奪われたメアリは
傷ついた心の行き場を探していた。
次第に追い詰められていくアン。
彼女を慕う少年、ウィリアム・セシルは、
御簾越しにある誓いを立てる。
“俺がエリザベス様をこの国の女王にします”――
テューダー朝第5代にして最後の大君主・エリザベス1世と
彼女を支えた忠臣の物語。
壮大な序章を終え、彼らの激動の人生がいよいよ始まる!!