あらすじ――お前に謝りたい。こんな俺を、たとえ許してくれなかったとしても春田紬の父親は彼が中学生のとき、不良の椿井碧のせいで死んだ。紬はすべてを忘れようと苦学の末 大学に進学したが、碧の弟の紅(こう)が突然アパートに現れた。あろうことか紅は紬を慕い、「兄貴に会って」と迫って来る。弟が持ってきたのは、慰謝料がわりの300万円と、碧の手紙。紬が碧になげかけるのは断罪か、それとも――・・・「加害者」の家族と「被害者」の家族のよるべない感情が交錯するサスペンスボーイズライフ