都会の喧騒の中にたたずむBar・サファイア。表向きはただの小さな店だが、その裏の顔は「夢喰い屋」という、ターゲットが抱いている「夢」という願望や希望を消し去る“闇稼業”を行っていた・・・古くより「人の夢を喰らう」と言い伝えられている鬼霊“獏鬼”の力を持った青年・高海準(たかみじゅん)が、サファイアへとやってくる様々な人間からの依頼を受け、“夢追う人々の想い”にとどめを刺していく。「くだらない夢なんて抱かない方が幸せだ」夢を追うことが、何かを成し遂げることだけが正しいことなのか?人の想いに終わりをもたらすことで人々にその意味を問う、ダーク・ヒューマンストーリー。〜2話 「幻想と代償」〜サファイアの常連・工藤凛が連れてきた依頼人は、行き過ぎたファンの言動に苦しむ地下アイドルの女性だった。妄想の中で彼女との「結婚」を望む狂気なファンの想いを消し去るために、ターゲットである男性へと近づく準たちであったが・・・