ボーイズラブ小説の巨匠・山藍紫姫子
伝説の書『冬の星座』を完全マンガ化!
...甘い花の香りがする。
気がつくとアイシスは見覚えのないベッドにいた。
身体が痺れ、下半身の感覚がない。ここは一体?
――傾いた一族の事業を救う融資の申し出を受け、
アイシスは銀行家の屋敷に招かれたのだ。
だが、まるで宮殿のようなその屋敷にいたのは
獰猛な肉食獣の王を思わせる≪あの男≫。
豊かな国の第3位の王位継承権を有するカルロスだった。
彼は学生時代からアイシスに興味があったと告げ、
異国の酒で朦朧とするアイシスに囁いたのだ。
「もう帰れない。性転換手術で君は僕の妻になるのだ」と。