大国の皇帝、巴峯雪(はほうせつ)によって自国を滅ぼされた王女・栄翠蘭(えいすいらん)は侵略者の思い通りにはなるまいと峯雪の前で自ら命を絶った・・・・・・はずが、再び目覚めると国が滅ぼされる前の平和だった日常に転生していた。翠蘭以外の人間は一度栄が滅ぼされたことを覚えていない。すべてを奪っていった巴峯雪へ復讐するために、二度目の人生では自身の美貌を生かし身ひとつで巴へ嫁いだのだが、そこにいたのは彼女が暗殺を企てていることを知りながらも甘く愛を囁く峯雪だった。翠蘭の好物から趣味まですべてを把握し、愛執とも呼べるほど溺愛する理由と、やがて知る転生の真実とは――!?中華後宮で繰り広げられる愛執復讐ファンタジー。