あらすじ「中途半端な身体では受け入れられるわけない――」今まで両親と友人のツヨシ以外にはひた隠しにしていた『性分化疾患』を、祖父母に知られてしまう類(るい)。なぜ治療をためらっているのかと母へ詰め寄る彼らの姿に、これが自分の身体に対する本来の周囲の反応だったと思い知らされる。同時にもし珠子に知られたら…? と、不安に襲われ、いつしか彼女を遠ざけしまうことに……。そんな自分の取り巻く環境に絶望していたある日、否定的な周りの声をはねのける母の力強い言葉に後押しされ、類の心情に徐々に変化が生まれ……!?