すっかりリチャードの愛を失った正妻のエリザベートは怒りをミチルに向け、自分の犯した殺人の罪をミチルに着せ、さらには失明の危機にまで落とし入れるのだった。難を逃れたミチルを助けたのは、実の母である麗だった。ミチルを連れスイスに逃れた麗は「瀧」と名を偽り、ワイダー家でメイドとして働き始めた。一方、リチャードに引き取られたチルチルはパリで暮らし始めると、天真爛漫なチルチルはミチルとは違いエリザベートに懐こうとはしなかった。エリザベートの冷たい仕打ちにも屈せず平気で反発をし、ついにはエリザベートの犯罪の一端をもつかみ始める。そんなチルチルの願いはただひとつ、双子の姉・ミチルに会うことだった。数奇な運命に生き別れた双子の姉妹とふたりの母の愛憎渦巻く思惑の中、ミチルとチルチルが巡りあう日は来るのだろうか?