97階層、98階層の突破により、史上初の2階層まとめての開催となる踏破祭は、フィールブロンにかつてない熱狂をもたらした。
同時に、"竜の翼"による闇地図使用の醜聞が流れ、熱狂の渦は、暴動という形で"竜の翼"に波及する。"竜の翼"の関係者としての自覚が、ヴィムをかつての「居場所」へ導く。
そこでヴィムの目に飛び込んできたのは、憲兵に捕えられる団員達、燃え盛るパーティハウス…そして、独り逃亡を図るクロノスの姿だった。
クロノスと視線を交わしたヴィムは、彼の憎悪を感じ取り、決闘を覚悟するのだった――。
因縁の果てに待つのは執着か、決着か。シリーズ累計300万部突破の大人気ファンタジー第10巻!!



