あらすじ親友『葵』の家で酒を飲んで他愛もない雑談をする。ここ最近はそんな日が多くなった。その理由は夫婦仲に入った亀裂。夫はめったに帰ってこない。愛人といる時間の方が日常で、私といる時間の方が異質なものとなっていた。そんなある日、いつもの様に葵の家を訪ねると、迎えてくれたのは葵の息子の『智くん』。どうやら連絡の行き違いで葵は家には居ない様だった。それじゃあと帰ろうとする私を、智くんは「せっかく来たんだから」とお茶をご馳走してくれた。小さい頃から知っている親友の息子。それ以上でも以下でも無かったそれは、ふいに訪れた二人きりという状況で変化することになった。「絢香さんの事が好きです」…という彼の一言から…