内山亜紀初期短編集、妖精4部作の第4弾。
初期作品集ではあるが、幼女、オムツ、パロディという内山亜紀の三種の神器がすでに確立した作品で構成されている。
しかし、絵柄はまだデビュー時期の劇画色が強いアングラな部分も多く見られ、いたいけな美少女たちが、邪悪な大人たちに執拗に攻められていく姿を描いているものが多いのが特徴的だ。
しかし、攻められている美少女たちの妖艶な姿態、切なさの表情が実に魅力的であり、まるで読者に私たちの攻められている様子を見てほしい、という自己主張にさえ見えてくる。
そんな、魅せる哀感を引き出している内山ワールドが詰まった1冊である。