あらすじ大正四年。世の中は近代化の波に洗われ、東京府内の洋食店の数は1500店を数えていた。そんな店のひとつである『洋食山脇』の看板娘・夏蓮がいつものように店の手伝いをしていると、黒田男爵家の長男・昴と名乗る青年が来店して、初対面の夏蓮にいきなり求婚してきた。わけがわからず眠れない夜を過ごした夏蓮が翌日目の下にクマを作って山百合高等女学院に登校すると、親友の原崎真雪が衝撃の告白をしてくる。--さてさて、大正身代わり婚姻譚、その結末や如何に?