“龍殺し”となった青年と彼を導く師匠。その関係は、愛よりも深く、絆よりも強い――。スパシムの森の奥で迷い込んだ封印世界で伝説の龍・滅龍王ティアマットを死闘の末に倒し、“龍殺し”となったノゾム・バウンティス。能力抑圧を解除することに成功し、龍の力を手に入れた彼に、師匠のシノ・ミカグラはこれからどうしたいのかを問う。ノゾムが最底辺に落ちた理由を、現実と向き合うことから逃げ、諦めたからという厳しい指摘をしながらも、いまだ疼く彼の心の傷を癒すように優しく抱きしめるシノ。学園への復帰の際もアルカザムまで付き添ってくれたその姿に何か引っかかるものを感じ、マルスとの模擬戦を終えてシノが住まう小屋に戻ったノゾムに、師は最後の修練を始めようと告げる。それは、彼女と本気で殺しあうことだった――。その力は、現実という試練と向き合うために。圧倒的な迫力で描き出す王道青春ファンタジー、大好評コミカライズ第2巻!