“競馬は命” という父の生きざまを胸に騎手となった馬庭英騎は、まだ見習いの身ながら、先輩騎手の田所に真剣勝負を挑み、勝利をあげるほど修羅の魂を持つ男だ。しかし、レース中の落馬によって重傷を負い、また愛馬ライジンエコーとの哀しい別れを経験するなど、英騎の身には常に困難がつきまとっていた。一方、北海道の厩舎で、ある一頭のサラブレッドが誕生した。馬主である井田の名前をもじったイダテンキング。愛馬と運命的な出会いをはたした英騎は、馬手の勝、井田の娘の令子とともに自らの夢を果たそうと競馬の世界で邁進していく……。左近士諒・牛次郎のコンビで、レースの描写にとどまらず、競馬業界の表から裏まで余すところなく表現した競馬漫画の傑作!!