あらすじ妻と娘のためにと頑張ってきたはずなのに、いつの間にか帰宅を待っていられるのさえ嫌になってしまった。残業で疲れた身には女房の文句を聞くだけの気力なんか残っちゃいない。娘は父親に対して他人のように接してくる。そして離婚を切り出す妻。エリート街道を歩いてきた男は、中年に差し掛かった時に「男という病」のために孤独に陥っていた。伸朗はクラブの帰りに大学同期の野村と再会した。学生時代は対照的で互いに相手を嫌な奴だと思っていたのに、泥酔した野村を伸朗は家に連れて帰ってしまう。昔から気が合わなかったのに何故家に連れて来たのかと問うまゆ子に、孤独なんじゃないかと思ったと答える伸朗。まるで昔の自分を見るようで…。