密かに思っている主任は、亡き奥様の事を未だに愛している。病気の娘さんの世話をして彼の仕事を助ける事に。でも、事ある毎に現れる、奥様が2人の心に遺した感性がまぶしい。あわよくば子供を手懐けて、彼の気を引こうとなんて考えてた自分が恥ずかしい…。ところが私ったら、家事なんてまともにできなかった!? 食事を作ってもお洗濯をしても失敗だらけ。おまけに娘は母親の仕込みで幼いのに私より家事が上手い。でも彼女は主任の「ママみたいに頑張ろうね」の言葉で無理をしていただけなのだ。想い出にとらわれ過ぎている。でもバカなのは私。押し付けられてもいないのに、勝手に同じになろうとして…。