あらすじ十年経ってもなお、穂村悠弥には忘れられない出会いがある。中学三年の春、北海道の片田舎に美術教師の桐秋潤が赴任してきた。派手な服にフランクな態度、風変わりな教師はすぐに穂村の興味を引いた。放課後の美術準備室で彼に絵を習い、二人きりの時間を過ごすうちに、穂村の心は桐秋に傾いていった。そしてある日、穂村は桐秋をモデルに絵を描きたいと申し出る。もっと一緒にいたいと願った恋心は、二人に思わぬ悲劇をもたらし…。多彩な恋愛模様を描いた松尾マアタ作品集。