「兵を挙げてみよ。勝てばミガトの座は譲ろう」絡まった因縁を断ち切るべく、ダイギンとガモウとの間での戦が決まる。戦開きとして定められた「次の満月」まで、チオモはダイギンの元に人質として留め置かれることとなった。最愛の母親を敵の手中に残して本拠へと戻ったガモウは、来たるべき戦と、さらにはその「後」をも見据えた周到な準備を重ねていく。一方、カナレはダイギンの勝利を確実なものとするべく、ガモウの勢力を削ぐことを企てる。狙いを付けたのは、ガモウの信頼する弟であり実力を備えた腹心でもあるコリオだった。あの男は必ずやダイギンと自分にとっての障害となる。除くならば今──時とともに流れていく血と運命が綴る、もうひとつのトライバル・サバイバル・ストーリー!【電子版単行本:2024年6月30日発行】