小国のケルウォースの若き王・ツヴァスには悩みがあった。国にいる魔法使いのヴァルカナルの魔法を使える能力が、すべて消えうせてしまったのだった。周りの国は魔法使いを恐れて、ケルウォースに手出しが出来ないのだ。だから、魔法の力が無くなった事は、絶対の秘密にしなければならなかった。だが、やはり魔法使いに疑いを向ける者たちが現れた。大国デボンの大公は、疑いを探るため密偵を差し向けた。そして密偵のギボックは、ヴァルカナルの油断を狙って彼の誘拐に成功した。そしてヴァルカナルが、すでに力を失っている事を知ってしまった! 早速、大公に知らせを送ろうとするギボック。そんな彼を見てヴァルカナルは殺意を抱く!!