ママになってすっかり子供に縛られてしまっている。可愛いくて愛しい我が子なのに、どう接していいのかわからない…。美沙子はふたりの娘の母だ。姉の千穗は年長になり妹の里穂も年少で幼稚園に入園した。ママ友とお茶したり、わずかながら「自分の時間」を手に入れる。必要な資金は自分で稼ぐ。さあ、なにを始めようか…? そんな希望に満ちた一歩を踏み出した矢先に、美沙子は3人目を妊娠してしまった! 再び子どもに縛られる日々に戻ることが受け入れ難い美沙子には、祝福の言葉さえ呪いに聞こえた。こんなふうに思う私は、ダメママなのかも――巻頭作「真実のぬくもり」。晶子は一児の母。発育不足の健太が心配でたまらない。育児相談では「発達には個人差がある」「人と比べないで」とアドバイスされるものの、晶子の悩みは解消されない。晶子は夫の両親と二世帯住宅で暮らしているが、近所に済む年下の義姉・美樹が毎日のようにふたりの子どもを連れて遊びに来ていて、イヤでも比べられてしまうのだ。順調に育つ美樹の子どもたちを前に、ついていけない健太の姿を見るにつけ、晶子の悩みは深まるばかりだった――「今日を見つめて」。他にも、ワガママなひとりっ子に手を焼く母の物語「手をつなごう」ママ友や園の友だちとうまくつきあえない母子の物語「明日吹く風」を収録。子育ての日々に凹んだ時、リアリティ溢れるエピソードがママの気持ちにそっと寄り添ってくれる。さらっと読めて心がホンワカあたたかく子育て応援コミック。