創作物でここまで涙が止まらなかったのは初めてでした。
悲しくも美しい物語です。
本当に涙なしでは読めませんでした。
このレビューを書いている今も彼女たちの物語を思い出して、涙が出てしまいます。
しゃくりあげるように泣いた作品はこの作品が初めてでした。
「◯◯読んで泣いた」こういった感想はインターネットの世界を見ればたくさん転がっていることでしょう。
私はそれらの作品を見ても、感動はするが、泣くほどじゃない。大げさだ。と感じていました。
この作品が幸せハッピーエンドじゃないことはなんとなく知っていました。
購入するときに事前に雰囲気を調べており、私はハッピーエンドじゃない物語が苦手だったので、購入を躊躇っていたからです。
しかし、作品の評判が良く、百合漫画が好きな私は軽い気持ちで購入しました。
最終巻が出る時まで寝かせてから、一気読みしました。
1巻1巻進むうちに、彼女たちに感情移入し、終わりが近づくにつれて、1ページ1ページ進むたびに心が張り裂けそうでした。
彼女たちには幸せになって欲しかった。
お互い同じ人生を歩んで欲しかった。
彼女の願いを叶えて欲しかった。
本当に涙が止まりませんでした。
それでも、悲しみの中に、確かな愛と、彼女が遺してくれた想いや関係、思い出などそこに確かに彼女たちの幸せのカタチが存在していて、ハッピーエンドじゃないけど、決してバッドエンドではなかったです。
ここまで打ちのめされた作品は今までありませんでした。
本当にありがとうございました。
しばらくこの悲しみも無力さも、この作品に出会えた衝撃を引きずると思います。
この作品を世に出してくれたゆあま先生に最上級の感謝を伝えると共に、物語の彼女たちの幸せを願います。
本当にありがとうございました。