「死にたくないのに、どうしても食べられないの」私がそう言ったとき、「大丈夫」「死なないよ」そう言ってくれると思っていたけれど、母はただ黙って泣いていた。摂食障害、強迫性障害、精神科病院への強制入院、退院後の揺り戻し・・・。自分のなかの「神様」の声によって凄絶な日々を過ごした高校生の娘。それは同時に、母と父と姉にとっての地獄の日々でもあった。娘の病状に翻弄され、一度はバラバラになりかけた家族の絶望と再生を描く、渾身のコミックエッセイ。大きな反響を呼んだデビュー作『高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで』を、家族の視点から描き直す、魂の187ページ。