【フルカラー46ページ】江藤真一はとある学園の教師で、生活指導も兼任。基本的に真面目で素直な生徒が多い学園ですが、どこにでも例外がいるもの。それは、涼崎結奈を筆頭にしたいわゆる“問題児”。授業態度は悪い、トラブルを起こす、ふざけ合っている内に器物を破損する……と。そんな苦労の耐えない環境での主人公の安らぎは、SNSを利用すること。ネットの中、見も知らぬ相手だからこその関係に彼は癒されていた。特に、最近よくやり取りをしている女性が…。まだ若いようだが、こちらがどんな話題を振っても興味津々に乗ってきてくれるため、いつも会話が弾む。そして、楽しいやり取りを続けていたある日、その女性から『会いたい』といったメッセージが届いた。ネットを介した出会いには難色を示すべき立場なのだが、SNSでの自分と普段の自分は別物。相手を信頼していたこともあり、心よく了承する。SNSの彼女との待ち合わせ場所にいるが、しかし、なかなかやって来ません。どうやら仕事が延びているようで、ちょくちょくメッセージが届くので、こういうこともあろうかと、ホテルや部屋番号、予約名などはすでに伝えてあり、ホテルに集合にしようかと提案する。『先にホテルへ入っていてください』また見ぬ彼女への期待感で身体を火照らせながらホテルの部屋に入る――。「お仕事、おつかれさまー」ホテルの室内にいたのは、問題児グループの女子生徒たち五人。「ど、どうしておまえたちがここに……?」あまりの事実に動けない。その隙に“結奈”の仲間たちに抑えつけられ、そして“結奈”たちは弱みを握るべく…「これを世間にばらされたくなかったら、もう私たちに舐めた口をきかないでよね」魂が抜けたように呆然とした彼を最後までカメラに収め“結奈”たちは去っていった…。やがてようやく起き上がった彼の胸には、怒りが渦巻き、人の心を弄びやがって……許せない。