adabana 徒花 （上）

酷い大人とは対象的な少女たち。ミヅキの行動は本当にこれでよかったのか考えさせられた。
話の展開、画の美しさ全てに魅了された作品。
読んでよかった。

最後まで読み切って、なぜ彼女がそういう行動に至ったか理解したけど、やるせない気持ちで終わった。（すこしスッキリするところもあったけど）。結局加害者は被害者以上に酷い目に遭うことはないし、世の中実際にそういうものだし、この本のように裁かれずのうのうと生きてく極悪人の加害者も世にはたくさんいると感じて、複雑な読了感になった。作品としてはこんな気持ちにさせられるものとして凄まじい作品だと感じる

読むの2回目ですがラストは自然と涙がながれてしまいます。ラストの2人の表情が圧倒的に心に響くのです。買ってよかった。

どこかで起こりうる悲しい出来事が、重なって重なって少女2人を追い詰めてしまった、苦しくなる作品ですが最後は純粋な想いに泣けてしまう。

ミステリー好きで読み漁っていたらこの作品に辿り着きました。3巻で完結するのが勿体無いほど読み応えがありました。映像化するのではないかと思うほどです。作画も綺麗で言葉がなくても美月の表情から読み取れる心情に魅了されました。
美月が「マコを護る」という言葉に読み終えてから気がづきました。マコの誰にも知られたくない秘密を最後まで守り通したという事。
本当に面白かったので新作に期待が募ります。