校内で完全に孤立しながらも、生徒への性暴力の常習者・杉崎を少しずつ追い詰めようとする莉生。新たな被害を何とか食い止めることができ、職員の中に、理解者も少しずつだが生まれはじめた。
しかし、莉生が孤立していたことは、ある別の意味での問題を生んでしまっていた――。
過去の性被害からなかなか立ち直れない被害者。自責の念をどうしても消し去ることのできない被害者。そして被害を未だ認識できない被害者、そして……そこにつけ込む卑劣な加害者。
被害者支援のあり方を問われ直し、莉生はまた一つ成長して、加害者に立ち向かっていく――!
スクールセクハラ(学校内の性暴力)を描く問題作、いよいよ佳境の第4巻!