あらすじ黒瀬令児(くろせれいじ)は、町や家族に縛られながら“ただ”生きていた。アイドルとの心中未遂。町を出ると約束した幼馴染。令児に固執する教師。息子を縛り続ける母親。そして“アビス”は小説家の少年時代にまで遡る――…。少年の生きることに希望はあるのか。この先に光はあるのか。“今”を映し出すワールドエンド・ボーイミーツガール、第六章――。
ブドウさん通報3.0閉塞感の描き方が秀逸だけど精神衛生上マイナスでもある読む人を選ぶ作品です。メンタルが落ちている人には悪影響を及ぼす可能性がある一方で、毒親や田舎の閉塞感の描き方や各々の人物の描き方が上手い(この点は星5です。)のでトータルで星3としています。精神衛生上良くないシーンが続き、登場人物のほとんどが心に闇を抱えていて、自分が救われるために主人公を自分の思い通りにしようとするので、どの視点からもただただ息苦しいだけの物語が続きます。物語も終盤に近付きつつある本作品ですが大団円というよりは事態が収束しつつあるだけで、人物によってはメリバになるだろうなと予想される人物もおりますが、主人公の今後がどうなるのか見届ける気持ちで読み進めています。明るく元気が貰える物語を読みたい人にはオススメできません。2024/03/25いいね
いも栗かぼちゃ通報4.0読み進めるごとに重くなる田舎に住む人の負の感情を寄せ集めたような重く暗い閉塞感が物語全般を覆う感じで楽しくはないのに続きが気になって読んでしまう所々登場人物の台詞に含みを持たせる事があり心情を理解するのが難しい所もあります主人公の母親の感情が1番理解できないのでラストに向けて本人が語るのかどうなのかが見ものです2023/05/04いいね