あらすじホテル・ディアドラスの総料理長として栞が生み出した数々の魔生物料理は、素朴な料理に慣れた異世界の人々を魅了し、いつしか特殊な魔力増強効果までが密かに噂されるようになっていた。フィルダニアの諮問機関【円卓会議】に出席したマクシミリアンは、今や国外からも虎視淡々と狙われている栞の身を守るための〈ある方策〉を打診されるーー。 そんな折、国賓をもてなす晩餐会で数品の料理を提供するよう頼まれた栞。晩餐会には、過酷なトラウマから他人の作った料理がほとんど食べられないという隣国の王太子も出席すると知り……!?