あらすじ社員食堂の管理をみずからかって出て、きのうまで部下であった人間にまで頭を下げる松井。そんな彼を人は密教型人間といった。密教的生き方とはみずから大日如来となって生きていくことである。煩悩をもった凡夫であるわたしたちもまた、大日如来になって生きることができる。自分の中にある仏性に目覚め、大日如来のことばを聞き、直接受けとめる密教的生き方を松井の姿を通して探る。