佐々木つぐみの想い人が写真部OBの添田要であることを知り、失恋を経験した河島まもる。翌日、偶然にも要と話をしたまもるは、つぐみも自分と同じように失恋していたことを知る。自分も失恋したからこそわかる、つぐみの抱える苦しい気持ち。まもるは、つぐみのために意味のない片思いなんてないことを証明しようと決めるのだった。そんな折に勘違いから、笑みを浮かべる“なかみ先輩”の写真が賞に応募されてしまう。そして、その写真が金賞を獲った授賞式の壇上で、まもるはつぐみに勢いのまま好きだと告白することに――物語はふりだしに戻り、そして恋は動き出す。たなかのかが描く、恋する者たちのポートレート完結巻!