17歳で、女子高生で、未亡人。
……現在、亡き夫の弟と同居中。
家庭内で暴力を受けていた晶は家から出るために16歳で結婚し、幸せな結婚生活を送っていた。
けれどそれは、夫が事故でなくなるまでの短い間。17歳で未亡人となった晶は、
亡き夫の実家での生活を続けるが、そこには、彼女に想いを寄せる義理の弟・誠吾がいた。
誠吾に想いを告白された晶は
「亡き夫の弟である誠吾からの好意を受け止めてしまったら、
夫への想いが消えてしまいそう」と家を出奔する。
けれど行く宛もない彼女は、自分を虐待していた実の母親の元へ帰ることに。
それを知ってしまった誠吾は……。
死者をめぐる切ない三角関係、完結。