「傷つけたくありません。殺したくないのです。それにこの人は少しあの人に似ています―――」
真名(まな)を言わせたことで、優秋(ゆうし)を殺さずに済んだ葵(あおい)。
ふたたび包丁さんたちのいる世界へ還ってくると葵は椿(つばき)とともに、そこに現れた薊(あざみ)に斬りかかられ、
激しい剣幕でまくしたてられる。出来損ないのカミサマがいかにしてつくられたか。
少女はあの時、そのすべてを見ていた……謎のキャラクター、薊の正体とはいったい!?
殺人鬼としての生き様を選ぶしかなかった包丁さんたちの誕生秘話がついに明かされる!!