「せんせい」…宮本まりん。中学3年生。同級生から金品を要求されている。新任の男の先生はきっと気付かない…と思っていたが、まりんの様子をしっかり見ていた人だった。まりんの中に希望と勇気が芽生えていく。「指先のメモリー」…好意を寄せていた同級生が亡くなってしまった。悲しみの中で由惟はネットで知り合った男に利用されそうになる。そんな時、彼が残した言葉を見つけて…。「クラスメイト」…両親が離婚し、父と暮らす美優。学校で浮いてしまっている美優に声をかけたのは、似たような家庭の莉香だった。母に会いたい美優。親身になってくれる莉香だが、信用しきれない美優だった…。(講談社ザ・デザート掲載作品集)