あらすじ最終巻。嘉納亡き後も、発展を続けていく柔道界。その軌跡を振り返る。女子柔道では最初の有段者・乗富政子、嘉納の恩師福田八乃助の娘・福田敬子が嚆矢となり、戦後は天才・山口香を輩出した。また初期の柔道普及の大きな担い手となり、今なお隆盛を誇るのが、学生柔道と警察柔道である。第2次大戦後国際化を進めた柔道は、国際柔道連盟の発足、世界柔道選手権大会の開催、そしてオリンピックの正式種目に加えられるなど、柔道はまさに世界の柔道として花開いた。今なお山下泰裕など強豪を生み出し続けている。