久留米に現れた吉之助は、吉之助と同じ“意気”で商売をする久留米絣の店主・田中ヤヨイと意気投合する。彼女は天才発明家・田中儀右衛門の姪でもあった。遂に銀座に着いた吉之助は、商人宿で泥棒騒ぎに遭い、日本一の鰹節屋「にんべん」の主人・高津と知り合う。彼の尽力で、吉之助は土橋に九州名産店・薩摩屋を持つことが出来た。見逃してやった泥棒・丑松を店番として雇い、牛鍋屋の店員だった由乃も加わる。儀右衛門の勧めで、横浜を見聞した吉之助は、これからは紙巻タバコの時代が来ると予感して、その製造販売に全てを賭ける決心をした。