あらすじ時は古代。飛鳥浄御原級で働く下級役人・中臣史は、大海人大王からの密命で極秘裏に「古事記」の編纂を行う。その最中、自らの出自と真の名を知るも、「中臣史」として生きることを決意。己の知る史書の欠落を埋めるため、真の「阿禮姫」と再会を果たす。そしてそれは、封印された、兄・定惠との記憶につながるものでもあった――。