あらすじ「私はこの町が嫌いだ」――鈴木ユキノ38歳。一度東京に出るも、今は大嫌いだった田舎に戻り働いている。声を上げたって、何も変わらないこの町で。そんな中、偶然再会した高校時代の同級生・道子の、かつてないほどの馴れ馴れしさに、戸惑いと疎ましさを隠せないユキノ。既婚と未婚という立場の違い、専業主婦と働く女性との違い・・・互いをざらざらさせる言葉、それらすべてに言いようのない苛立ちを抱えていくユキノだったが、道子が思わぬ事件を起こし…!? 超新鋭が描く、赤裸々な女の本音の先の、希望の物語。