鉄道工事の仕事を得た楽市たちだったが、食費を切り詰め鳥目になっても金を貯めようとする工夫たちの姿に、現実の厳しさを知る。そして早速、白人たちの容赦のない差別が待っていた。物を買いに行っても売ってくれず、やっとインデアンから買った卵も、嫌がらせにあって割れてしまう。楽市と清郷は、雪崩に遭った列車から命懸けで白人の婦人を救出するが、逆にレイプ犯の汚名を着せられ投獄された。気がついた婦人の証言で汚名は晴れたが、事情の判らぬ楽市たちは脱獄。清郷とはぐれた楽市は、勉強をするためにスクール・ボーイとなった。この時も下宿する家でワイン泥棒の濡れ衣を着せられるが、嫌疑は晴れ、神父により列車事故の活躍を知らされた家族は、楽市を心から受け入れる。