適応障害からうつ病となり離職し、数年家に篭っていた夕霧昇は、精神科医・弱井の助けを借り復職を決意した。就労支援機関で知り合った仲間たちと支え合いながら、なんとか障害者雇用枠での働き口を見つける。一方、昇の指導を任された元アスリートの朝比奈課長は、周囲と馴染めない昇の扱い方が分からず戸惑っていた。「皆さんは一方的に守られる存在ではいられないんです」 弱井の言葉を胸に、少しずつ、自身の得手不得手を同僚に伝えようと努める昇。そして障害者雇用を進める上層部の思惑に気づき、翻弄されてゆく朝比奈は…? 精神障害者雇用の実態と課題を浮き彫りにする!!